先日、私が灯油缶を2つ運んでいたら、女子サッカー部に所属する一人の生徒が「運びましょうか?」と声をかけてくれました。
その生徒は私が授業で教えている女の子で、頑張り屋さんです。
私はその部活動の寮生らが、この時期授業終了後にお昼を食べたり、午後からの練習の準備をするために、寮に一旦戻ることを知っていました。
あと数メートルで寮なのに、私が向かう教務室は寮とは正反対の方向で、距離があり、階段もあります。
灯油缶にはそれぞれ20L満タン入っています。
私はそんな状況にもかかわらず、声をかけてもらっただけでも嬉しかったので、お断りし、寮に戻って練習の準備をするよう伝えました。
だけど練習まで時間があるからと、私の断りを受け入れず、すぐに灯油缶を持って運んでくれました。
本当に感心しました。
重い灯油缶を2人で運んでる最中にふと、この奉仕の精神はどこからやってくるのだろうかと考えてしまいました。
親の教えなのか、今までの小中高等学校の教育なのか、はたまた部活動の教えなのかなど、おそらくその答えは本人にもわからないかもしれません。
しかし、人は誰かの役に立っていることを実感すると、その人の幸福度が上がるということは、様々な研究結果でも明らかになっています。
人間には本能的に他者を助けようとしたり、喜ばせようとするDNAがあるのです。
今回手伝ってもらった嬉しさを、自分一人だけのものにせず、他者に喜んでもらえるようにしたいと思います。
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